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『青の祓魔師 劇場版』原作ファン向けか……『ONE PIECE FILM Z』

 2013年の抱負に今年公開されるアニメ映画を全て観ることを掲げた。
 なので、ウォーミングアップがてら去年の暮れに公開されたアニメーション映画を二作品観てきたぞ!
 ちなみに今年公開されるアニメ映画のラインナップに、早くも心が折れそうなのはここだけの話だ。



『青の祓魔師 劇場版』

 原作漫画は1ページも読んだことがない。
 アニメも、年末にたまたま10.5話なるネコが主役のエピソードを観ただけだ。
 普段なら絶対観ないところだが、映画館で上映するからには新たなファンを獲得するための入り口的な役割も果たしてくれるだろう……と高をくくっていた。

 だが現実はそんなに甘くなかった……

 あらすじはこんな感じ。ちなみに観たままのイメージなので、もしかすると間違っているかもしれない。


 祓魔師になるために絶賛修行中の高校生、奥村燐(声は折紙サイクロン)はファントムトレインという列車型の悪魔を祓うミッションで失態を犯し、5日間の謹慎を食らってしまう。
 更にそのミッションの最中に助けた(?)小さな子供のような悪魔ウサマロ(声はシャナ)を一時的にだが預かる羽目に。
 既に祓魔師として戦っている弟の雪男(声はルルーシュ)にも猛反対されたものの、次第に交流を深めていく燐とウサマロ。 
 しかし、彼らの周囲で次第に奇妙な出来事が起こり始めるのであった……。
 それにはどうやら、燐と雪男が幼い頃に読み聞かされた絵本に出てくる悪魔が関わっているらしい。


 本作は、祓魔師見習いの主人公が、本来祓うべき敵であるはずの悪魔と何故か共同生活をするというのが多分見所なんだと思う。
 物語の冒頭は、簡単かと思われた戦いが徐々に派手になっていくという面白い盛り上げ方。
 ただその後がイマイチである。
 いきなり主人公が自宅謹慎なので、彼やその周囲が普段何をしているのかさっぱりわからない。
 脇役も突然現れて、三人がかりでコメディを担当。後に活躍するのかと思ったら祭りでバカ騒ぎするのみ。なんだったんだ彼らは……。

 こうしたアニメ視聴者でないと追いつけないキャラクターの総出演に加えて、物語は着々と進行している。
 どうやら11年ごとに結界を張り替えるという仕事を別のキャラクター達が行っているのだが何かお経みたいなものをブツブツ唱えてるだけなのでとてつもなくジミだ。
 せめてあの巨乳のお姉さん(確か名前はシュラ)のお乳が念仏中にフワフワ揺れるとかそういうサービスくらい欲しかった。

 主人公側の日常と、その影で行われている結界云々は設定上関わりがあるだけで、テーマなどの内的なものとしての結びつきはない。
 だから、別々の出来事が終盤でカッチリと重なる、というカタルシスもあまり感じられなかった。

 クライマックスも、ド派手なアクションシーンが待ってるのかと思いきや絵的な迫力のみであまり戦ってはくれない。剣とか銃とか物騒なアイテム持ってるわりに、地味なアニメなのだろうか?
 最終的には主人公の燐が小さな悪魔を、自分達のしでかしたことを棚に上げた説教で改心させる。
 それまでにあった兄弟の意見の相違や、祓魔師として~~みたいなものは全て丸投げ。
「どんなに辛くても絶対に忘れちゃいけないことがある」そうだよお前はゴースト優先して生きている人々に迷惑かけたことをすっかり忘れてるんだよ!
 ちなみにこのことは小さな悪魔にも言えることで、てっきりやってしまった事に対する自覚と責任がテーマなのかと思いきやそうではなかった……。
 記憶についての物語なら、記憶としてもっと他にも触れるべき事柄は劇中で散々やったはずだ。

 大した盛り上がりもなければ、これを観て原作やTVアニメ版に興味が湧くかと思えばそうでもない。
 スケールを大きくしたわりに後半はバトルシーンもほとんどなく、全体的に消化不良な映画であった。これならOVAでよかったんじゃないか……?



 追記では先日興行収入が52億を突破したという脅威のモンスター映画『ONE PIECE FILM Z』について述べる。
 予め言っておくと、私のワンピースは空島辺りで止まっているので、今回も予備知識はほぼゼロだ。
 フランキーはまだなんとなく知っているが、あの骸骨は一体何者なんだ!?


 







『ONE PIECE FILM Z』

 もう大体のファンは観たんじゃないだろうか……だって興行52億だし。
 圧倒的な人気を誇っているし、観ないのは色々とアレだろうと思い元日に観に行った作品がコレだ。

 あらすじはこんな感じ。


 元海軍大将のゼットは、海賊に恨みを持っていながら海軍にも失望した男。
 彼はネオ海軍という組織を作り、「全ての海賊を叩き潰す」という名目の元に偶然近くを航海していた麦わら海賊団と衝突する。
 ゼットは今までにも海賊相手に、船をメタメタに破壊することで戦意を奪ってきたといういやらしい男だ。
 彼のたくらむ計画に、海軍も大将黄ザルを筆頭とした面々で対抗する。
 麦わらの一味、海軍、ゼット率いるネオ海軍、三つ巴の戦いやいかに……。


 あらすじからもお分かりの通り、この映画の主人公はゼットだ。間違ってもルフィではない。
 しかし、あくまでもワンピースの主人公はルフィたちだ。物語は冒頭を除けばほぼルフィたちを追いかけて進んでいく。
 だというのに、ゼットの過去は突然海軍のガープ(ルフィの父?)がなんだかとってもイケメンになったコビーに口頭説明……別に海軍の若手達がゼットの過去を知る必要はないし、ここはワンピースお得意のながーい回想シーンでも良かったのでは……。

 おかげで、折角設定も役回りもアツく切ないゼット先生に、対して感情移入ができない。
 ゼットと敵対することになるルフィの信念は相変わらず「海賊王に俺はなる!」なので、ゼット個人に対する感情はゼロ。
 要するに、麦わらの一味とネオ海軍との戦いは感情的な盛り上がりが一切ない
 これでは折角のカメラワークを意識した迫力のバトルも無感動に終わってしまう。

 ルフィとゼットとの間に、明確な対立軸が形成されていないのが大問題。これならこの映画にルフィ達が出てくる必要なんてない
 一方で海軍側や海軍辞めた宣言をしている青キジは、訳知り顔で物語に首を突っ込んでくる。
 だが、完全に中だるみさせないための雑魚キャラもしくは便利キャラ扱い。海軍とネオ海軍の間にこそ相反する信念があるというのに、これは勿体無いというか、もはやルフィが主人公であることを恨むしかない。

 更には肝心のゼット先生も、海賊を叩き潰すと言いながらトドメを刺さなかったりとよくわからない。過去への囚われ方にブレがあるといったところか。
 それに壮大な目的があるならわざわざ逐一海賊相手にケンカ売らなくても良いのでは? と疑問が残る点も多い。

 観てる間に次々と湧いてくる「?」の数々のおかげで、クライマックスにはイマイチ感情が乗らなかった。ってか青キジさん便利すぎるでしょうよ。
 ルフィの仲間達も、ゾロとサンジ以外はザコ担当で虚しい。特に骸骨のブルックは完全に持て余されていたような気がする……。

 潔くルフィ達のことは最小限に留め、ゼットVS海軍をもっと押し出していった方がストーリー的には面白くなったのではないかと思う。
 どう考えたって、この映画における麦わらの一味の必要性を感じられない。
 今まで自由度の高い劇場版を作っていたが、原作と地続きの物語となった途端にコレでは少々先行きが不安である。
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