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「破の感動を……」『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』「返せ!!」



『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』


 ヱヴァンゲリヲン新劇場版のネタバレ規制は厄介だ。
 最近では『ダークナイト ライジング』でも同じようなムードが主にツイッターで流れていたが、それとこれとはワケが違う。
 ヱヴァのタチの悪いところは、事前に明かされる予告編があらすじにすらなっていない点である。音楽に合わせて本編の映像が継ぎ接ぎされているだけで、どういった内容なのか想像すらできない。
 事前にファンの間では「2号機が宇宙に行ったから多分TV版でも出てきたあの使徒と戦うんだろう」とか「あのアスカは式波じゃない説」とか、その程度である。
 散々続報を待たされた挙句、虹色のピアノが透けて見える映像がダラダラ流れたりと肩透かしもいいとこだ。
 そのくせ、新宿での最速上映会のチケットは販売開始後10分足らずで完売……社会現象時代を知らない私が言うのもあれだが、なんだかんだヱヴァに愛想を尽かすなんてことはないのだろう。

 さて、本編をまだ観てない方はあらすじすらわからない=あらすじですらネタバレになるという空気をひしひしと感じるので、今回の記事も大したことは書けない。
 追記では、私個人の判断で内容に関してネタバレしない程度に感想やら何やらを書いていこうと思う。



 









 以下、ネタバレ?注意(最善の注意は払っております)















 率直に言うと、記事タイトルの通りである。

 私が前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』で得た感動はなんだったのか……というのがまず一番に思ったことだ。
 随分とマトモになったキャラクター達、使徒との連続バトル、束の間の日常……TV版からの脱却を思わせる予想外の展開とクライマックス……
「シンジ……今日のお前、凄くカッコ良かったぞ!」と続編なんて別にいーや位の気持ちで劇場を後にしたのを覚えている。

 しかし、今回のQで私が抱えていた『破』を踏まえた上での期待は概ね裏切られたと言ってもいい。言い換えるならエヴァらしい展開に戻った、だろうか。
 破において、一度は塞ぎ込んだ状態からアツい展開で巻き返したシンジの努力が水の泡……要するにまたいつものウジウジバカシンジに逆戻り。
 だが今回はいつものようにシンジの内面世界を電車内を使って表現したりはしない。「僕はとっても傷ついたよ」的な独白ではなく、よりダイレクトに外部からのキツーいお言葉でシンジを攻め立てるのだ。
 その演出もさることながら、結局報われてないシンジを見ているのがツラすぎて同情を禁じえないレベルに達している。これはこれで、エヴァらしさを上手いこと昇華させたと言っても……いいのだろうか?
 そんな折、シンジに近づいてくるのが……
 さて、そんなこんなでなんだか折角TV版の軌道を外れたかに見えたヱヴァQだが、キャラクター達は元のぶっ飛んだ性格?に戻っているのがほとんどだ。
 ゲンドウも、とうとう意味のわからないことしか言わなくなってしまった。それ以前に、劇中に登場するほぼ全ての用語が全く説明されないというのも納得がいかない(これはTV版から共通していることだが……)
 一応聖書や何やらで使用されている言葉なので、鑑賞後に自分で調べてその意味を理解しようと試みることはできても、TVならまだしも映画で同じことをやってもいいのだろうか?
 一時停止したり、即座に見直すなんてことのできない映画は、説明不足で終わっていいメディアではないような気がする。終始置いてきぼりを食らう映画なんて、駄作同然だ。

 …………とは言っても、それがエヴァだ! の一言でなんとかなってしまうのが厄介なところ。
 恐らく新劇場版全ての評価は、残る最終作を観なければ憶測の域を出ない。いかに考察が的を射ていたところで、それが面白くなければ無意味だとは思うが。


 全体的につまらなさそうなムードの漂うヱヴァQだが、殊にビジュアル面においては進化を遂げている。
「俺は今エヴァを見ているのか……?」と疑ってしまうほどカッコいいエヴァ以外の何かが、惚れ惚れするほどカッコいいのだ(カッコいい!)
 後半の戦いの舞台の雰囲気も、大変不気味で宜しい。無数の頭蓋骨をが積もった地面を駆け抜けるエヴァ……また何か妙な解釈が生まれそうな予感。
 とにかく、話の意味はよくわからなくても眺めているだけでなんだか楽しいというのは、大切だ。TV版後半の、奇妙なリフレイン精神攻撃よりもよっぽど見応えがある映像が拝めるのでここは素直に褒めたいところ。


 ……総じてよくわからんし気に食わんが見ていて退屈しない、というのが私のQに対する率直な評価である。
 次回は来年公開の予定らしいが、もう2年くらい待たされたところでエヴァファンは怒るようなこともないだろう。
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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 ヱヴァンゲリヲン新劇場版のネタバレ規制は厄介だ。 最近では『ダーク

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